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2010.12.13 00:10|交流の家 
11月21日、晴れ。

早朝、京都から亀岡に入る辺りで前方の山に厚い霧が立ちこめ、
目の前には見たことのないような美しい光景が広がりました。




しばらくすると車は霧にすっぽりと包まれ、視界もこのとおり。
亀岡の霧は有名で、霧が出ると必ず晴れるらしく、この後はきれいに晴れ渡りました。



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この日、吉野から山守の小西祥充さんをお迎えし、山仕事についていろいろなお話を聞きました。



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吉野で杉の植林が始まったのはいまから500年程前、室町時代のこと。


吉野の森林は大半が民有林で、所有者である「山持」の山を、
「山守」がトータルに管理する制度が古くから伝わっています。


山守の制度が始まったのがいつ頃なのか、定かではないそうですが、
おそらくこの植林が始まったころではないかといわれています。


吉野の植林のやり方は「密植」です。


ふつう一町歩に3,000本のところが、ここ吉野では10,000~13,000本にもなるのだそうです。
だいたい鍬の長さくらいの間隔(50㎝弱)で植えていきます。


横に枝が張ると、幹に栄養がいかなくなり、下草が生え過ぎても困ります。
密植することにより、年輪が詰まって強度のある美しい材木が育つのです。


吉野の杉が高級木材として知られるのもそのためです。


林業で木を植えるのに一番よいのは北向きの斜面。次に東向き、その次が西向き、そして最後が南向き。
つまり太陽のあたらない斜面がよいとされます。
陽にあたろうとして、木が太らず上に上に伸びていくからです。


苗がまだ小さい時には下草を刈ったり蔓払いを、生長してきたら、間引きや枝打ちをします。
土壌に栄養がなくなるので下草は絶えないようにします。
少しずつ作業をするのが基本だと、小西さんは仰ってました。


昔なら枝打ちした木も畑で使用されるなど需要があったので、そこで得たお金で
次の作業をすることが出来ました。


今では山から材木を運び出すだけでも費用がかかり、百年ものなら別ですが、
生長過程の木では採算が取れないのだそうです。


捨て木や間伐は補助金に頼らざるを得ず、そもそも山の収入だけでは山を管理できない
というのが現状です。
補助金をとるためにやっている行程もあり、どうなのかなとの思いになるそうです。


林業に携わる人はどうすれば木がもっと高く売れるかを考え、
かたや都会に暮らす人は環境保全やレジャーとしての使い方を考えます。


代々山守の家に育ち、吉野を離れて別の仕事をしていた小西さんは「林業目線」と「都会目線」
のズレを感じ、もっと山自身のこと、自然自身のことを考えなくてはいけないのではないか
と思うようになったそうです。


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人工林は放置しておくと荒廃するため、手を入れ続けなくてはなりません。


林業は危険な仕事であり、後継者問題も抱えています。
材木に高値がつく時代は過ぎ、国産材は安価な外材におされ、
需要が供給を大幅に下回っているのが現状です。


しかしそんな今だからこそ、これから何か新しいことが出来るフィールドであることを
小西さんは語ってくれました。


最後に、山に関心を持つことからはじめてほしい、ぜひいろいろな意見を聞かせてほしい
と仰っていました。




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お昼ごはんの後は、いよいよ山仕事実践です。




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山仕事の道具はたくさんあります。
奥に見えているのは鉈(なた)。大小さまざまなデザインがありました。




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みんなで手つなぎ工房裏の山に向かいます。




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スギやヒノキ、アカマツなどが生えています。
木々を見ながら、小西さんが山の状態について説明してくださいました。


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スギ


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ヒノキ


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とてもかわいい実です。(左:スギ、右:ヒノキ)




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さらに登ったところでは人工林と天然林が混在していました。
計画的な人工林が自然の厳しい淘汰の中で育まれた天然林と共生することで、
相乗効果が期待できるのではないか。
そんなことを仰っていました。




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山を見学した後は銀杏の林の手入れです。
鉈をつかって、幹を傷つけないように注意しながら枝打ちしていきます。




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銀杏林オーナーのヨージさんは、ここで子どもたちが走り回れるようにしたいのだそうです。
10列くらいはあるので、ものすごく面白い遊び場になりそうです。



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銀杏林を出ると一際鮮やかな紅葉が目に入りました。



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最後は古民家にも戻り、感想などを語り合いました。
参加されたみなさんそれぞれにとても充実した一日だったようです。
みなさん、ありがとうございました。

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使い捨て時代を考える会は、会の契約農家が集まる京都府南丹市園部町に交流施設として2009年加工場を建設、2010年古民家を取得し、都市と農村との交流の活性化及び農家後継者育成に取り組んでいます。連絡先info@tukaisutejidai.com tel075-361-0222 fax075-361-0251

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